周囲では私を頑固な職人と言いますが…!!

40年も革職人としてやって参りますと何が良いのか又悪いのかと言うものが見えてきます、革はもとより金具やデザイン・機能・バランス等々、ありますが、今回は金具についてお話ししましょう。
もともと金具に関しては職人になった当初から自分の造る物には真鍮金具にしようと信念めいたものがありました様々な理由から紆余曲折があり市場に無いものは設計図を片手に町工場にお願いしたりしてほぼ20年程かかってやっとこれで良いかなっと思える金具部品がそろった感があります。
ですからお客様との打ち合わせの折などお客様優先というもののこと金具に関しては決して妥協をしない、何とか真鍮金具の優位性を前面に出し強硬に説得するのをみてこいつはガンコな奴だときっと思われているのだろうと思っております。
長年使っていくほどそれでよかったのだと言って下さいますので結局頑固なのではなくて優しいのだと考えて下されば宜しいのかと思いますが、どう…!?

「天然なめし」へのこだわり

お茶の渋といえば分かりやすいと思いますが
大昔から食後のお茶を飲む習慣は今もだれでもが 極く日常の中で飲むことを自然のこととして行っております
これにはやはりそれなりの理由があります。

体の中に摂り入れた食物の中の有害なものを抑える殺菌作用をしていたのです。
このタンニンの主成分は(渋)と呼ばれ、その構成部にはカテキンと呼ばれ、
近年には空気清浄機やマスク等に活用されているのが示すように大きな有益性が認められています。

そればかりかヨーロッパの農家の一部では
農薬の代りにこの天然渋でなめされたタンニン皮革を細かく切り集めて土壌改良に使われており、
正に有機的に働き、より良い土に帰ることと焼却しても無公害。

この事が何より地球に優しい、環境に、人に優しい、これ程の皮革素材は無いと思うのです。

「天然なめし」
これが私の皮革職人としてのひとつの「こだわり」です。